株式会社草新舎

石巻産の素材を使うオリジナリティと
ポピュラリティを支える伝統技術。
これらを守りつつブランド化を目指す。

代表取締役 髙橋 寿さん

あまり知られていないようですが、石巻は国内有数のワラの生産地で、同時に全国屈指のワラ畳床の主産地でもあります。この辺は田んぼばかりですから(笑)、米の副産物としてワラができるわけです。ここは秋から冬にかけての気候がワラの乾燥には最適なんですね。こうした地元の特徴が色濃く反映された産地背景は弊社にとってとても重要で、トラデイショナルな畳の製造にはなくてはならない要素になっています。化学繊維に置き換えられない技術と伝統、そしてこの土地の精神文化がそこには宿っているからです。
さて、当社の創業は昭和21年(1946年)です。業種的に言うと「畳製造販売業」となります。私が別の会社で働いて居る時に父が亡くなり、帰郷しすぐ家業を継ぎました。今から30年以上前の事です。全く何もわからなかった私が、戻ってから最初に取り組んだのは、仕事の履歴を調べて今後の自分たちの在り方を探す事でした。その中での発見が寺社仏閣などの歴史的建築物の施工実績の多さでした。弊社には社員と共に伝統的な技術も生産体制もあります。それがその後の事業継続の中で多くのお客様に認めて戴き、文化庁公認「文化財畳保存会」の会員になれたのも追い風になり、今では県内だけでもおよそ200カ所以上の寺杜仏閣で畳の張り替えなどをやらせていただいています。平成29年(2017年)に完成した「国宝瑞巌寺平成の大修理」も当社が施工させて頂いています。寺社仏閣以外では、個人宅、地元ゼネコン、ホテルや旅館などでも永くお付合いをさせて頂いています。
製法特許取得の新製品「XT」は、平成26年に「みやぎ優れMONO」に認定されました。これは従来の畳とは異なる形状、例えばひし型や五角形の組合せで一つのデザインを構成する畳です。ユーザーの目先を変えるだけではなく、伝統的な技法と素材を蘇生させるという思いも込めています。
伝統の技と資材を護り伝える事は、文化財を守る上でも大変重要です。当社でもこの畳でししか伝えられない日本の伝統を、未来に護り伝える一助となる様な会社として、進んで行きたいと思っています。

部屋の畳は全て大きさが違います。

伝統素材デザイン畳「XT 思草(オモイグサ)」
敷詰めタイプ6畳。

本社工場外観。

<会社概要>

株式会社草新舎そうしんしゃ

  • 業種/畳製造業
  • 業務内容/畳の製造・販売・修理
  • 設立/昭和21年
  • 資本金/600万円
  • 代表者/髙橋寿
  • 従業員数/4名
  • 所在地/宮城県石巻市桃生町神取字屋敷69番地
  • 電話/0225-76-3062
  • WEBサイト/http://soushinsha.co.jp/
掲載日(平成30年3月)

求める人材像

本社の自社工場では敢えて手間のかかる工程で畳を作っています。そしてそこには職人の様々な創意工夫が施されています。そうした創意工夫ができて、それを次々と重ねていける方がいいですね。それから伝統技術に興味のある方。昔は弊社の工場にも25人前後の職人がいましたが今は4人です。何か伝統技術を継承したいと考えている若者も歓迎します。

代表取締役
髙橋 寿さん