株式会社海遊

雄勝産の牡蠣やホヤをめぐる
6次産業化チャレンジ物語
311震災を経て大きく動き出す。

代表取締役 伊藤 浩光さん

弊社の前身は「伊藤水産」という雄勝のごく一般的な養殖業者で、私で3代目です。私は物流の仕事を20年間ほどやってから養殖業を継いだのですが、この仕事をしているうちに、生産者から消費者への商品の流れに違和感を覚えるようになって。自分でできることは自分でやってみないと解決しないなと考え、地元に牡蠣剥きの加工場を建てたんです。6次産業化というやつですね。ところが建てた翌年に震災でみんな流されてしまったんです。
その後、ボランティアの方々や行政の助けで牡蠣の養殖を再開し、2011年12月に法人化しました。加工所や直売所を経営するには、衛生管理などの面で、行政からの許可が何種類も必要な上に大変複雑なので、個人申請が困難になったんです。
2014年に仙台市国分町にオイスターバー「Ostra de ole (オストラ・デ・オーレ)」を出店しました。朝に獲った牡蠣を午後に店で提供する、究極の6次産業化を試してみたいと考えたからです。弊社は自社物流も行っていて、国分町界隈の飲食店にも鮮度抜群の状態で卸しているんですよ。このオイスターバーは弊社のアンテナショップも兼ねていて、雄勝産牡蠣の宣伝をしつつ、メニューの評価などの情報分析もしています。やはり出し方見せ方は重要ですからね。ホヤについては大手スーパーさんにも卸していて、こちらもいろいろな商品展開を企画中です。
衛生管理をこれでもか!というくらい徹底させたり、牡蠣の安全性を啓蒙するセミナーを開いたり、養殖仲間の分も売ってあげたり、自分でも呆れるくらい(笑)働くのは、ある種の使命感に突き動かされているからでしょうね。それと私には「世界中に牡蠣の養殖を広めたい」という夢があって。2022年に47カ国が加盟している「世界牡蠣学会」が仙台で開かれるんですよ。私も会員ですし日本はホスト国でもあるので、震災と牡蠣についての研究発表を行います。それまではこのペースで頑張るしかないのかなぁ、なんて思っています(笑)。

漁師直送の牡蠣を全国にお届けしています。

当日便で新鮮な牡蠣が食べられる店舗は人気です。
近くの飲食店からの仕入にも対応しています。

2016年に新設した、宮城県石巻市雄勝にある
牡蠣・ムール貝の加工場。

<会社概要>

株式会社海遊かいゆう

  • 業種/水産業、サービス(フード)
  • 業務内容/海産物の生産、飲食店経営
  • 設立/平成23年
  • 資本金/1,050万円
  • 代表者/代表取締役 伊藤浩光
  • 従業員数/40名
  • 所在地/宮城県石巻市雄勝町水浜字小浜3番2
  • 電話/0225-57-3876
  • WEBサイト/http://www.kai-you.in/
掲載日(平成30年3月)

求める人材像

オイスターバー強化のほか、駅前周辺でもアンテナショップを展開したいので、料理が作れて店のマネージネントもできる方です。飲食店や大手スーパーへ配送営業できる方も欲しいですね。あとは雄勝の事務所でデスクワークをできる方。経理経験者ならなお良いです。牡蠣を剥いた殻を肥料にリサイクルする事業も検討中ですし、仕事はたくさんありますよ(笑)。

代表取締役
伊藤 浩光さん